環境文明21は、環境負荷の少ない持続可能な環境文明社会の構築を目指す環境NPOです。 | |||
昨年暮れに成立した安倍政権は、アベノミクスとやらで大変な賑わい。
明らかに株価は上昇し、円安も進み、輸出型の企業は大喜びのようである。 その上、日銀の総力を使って物価を2%上昇させると豪語している。兜町界隈は大賑わいだし、株などの資産を持つ金持ちは大喜びのようである。その一方で金融資産も持たず、非正規の不安定な職場の中でぎりぎりの生活を強いられている多くの人は、安倍政権の賑わいとは全く無縁の世界に住んでいる筈だ。 経済が賑わうのを疎ましく思っているわけでは決してないが、問題はこれが、有限な世界の中でいつまで続くかということである。世界の人口も未だ増加し続け、燃料や鉱物資源の限界もはっきりと見えてきて、我々の命や経済活動の基盤である地球の環境はただならぬ悪化を続けている。この地球の有限性に、貪欲に基づく経済の成長はどう折り合いをつけられるのか。 NPO環境文明21は設立以来、この問題に注目し続け、微力ながらもこれまで何度私たちの経済への考え方を発信し続けてきた。有限な世界の中で無限の成長は不可能であり、一刻も早く持続する経済に転換するべきだと主張してきた。 最近多くの専門家の間でも私たちの主張と同様の意見が目立ってきた。 かつてならマルクス経済を信奉する人たちが資本主義を攻撃していたが、今はむしろマルクス経済とは無縁の人々が真剣にこの問題に取り組んでいるようだ。 例えば、中谷巌氏の『資本主義はなぜ自壊したのか―「日本」再生への提言―』、『資本主義以後の世界』さらに、ステイグリッツの『世界の99%を貧困にする経済』、また、最近では水野和夫氏と大澤真幸氏との対談本『資本主義という謎―「成長なき時代」をどう生きるか―』などで、現在の日本を含む資本主義経済の行く先が論じられている。 私たちにとってみれば、かつて経済の中心にいた人もこのような考えを持つに至ったのかという思いが深い。環境文明21は、今後も「貪欲」を基盤とする経済ではなく、安全・安心を旨として皆が元気よく生きられる持続可能な環境文明社会を探求する。 出来れば私たちと一緒に活動していただけるとうれしい。
by JAES21
| 2013-04-23 15:50
| 加藤三郎が斬る
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