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野田総理の原発政策が揺らいでいる。

代表選そして就任当初は、脱原発を打ち出していた野田総理。ところが、就任早々その姿勢が揺らいでいる。国連では原発の安全性を最高水準に高めると宣言し、海外への原発輸出も継続する考えを示し、さらに再稼働にも言及するようになっている。

元々原発利用に前向きだったという野田総理。国民感情に配慮してか、はたまた代表選を勝ち抜くために、「脱原発」を言ったものの、やはり本心は変わらないという事なのか?

野田総理に限らず、民主党内でも、例えば、前原氏は原発推進、枝野氏は脱原発と言った具合に、党内でも全く意思の統一ができていない状況のようだ。

市民が様々な意見を述べることは結構だが、一国の総理、与党の主要人物がそれぞれ勝手な発言を公的な場で行うことは、政党としての機能を果たしているとは到底思えないし、国民を惑わすだけで、政権与党としての自覚がまだまだ足りないと言わざるを得ない。歴史的な政権交代以降、たびたび繰り返してきた失策が、こうした党内不一致によるものであったことを忘れているのだろうか。

内閣府では原子力委員会で原子力政策大綱の見直しが、経済産業省では総合資源エネルギー調査会でエネルギー基本計画の見直しが、そして関係閣僚によるエネルギー・環境会議では革新的エネルギー・環境戦略の議論が開始された。

こんなにいろんなところで議論されて、果たしてエネルギー政策の一本化はできるのかと言う疑問もあるが、折角の機会である。従来の「原発ありき」の議論ではなく、持続可能な日本を将来世代に引き継ぐことを目的とした議論を期待したい。

と同時に、民主党も、これら議論を踏まえた上で党内でもしっかり議論し、思いつき発言は慎み、政権与党として、日本のエネルギーそして温暖化政策の方向性を明確に打ち出す責任を肝に銘じてほしいものである。
by JAES21 | 2011-09-29 13:08 | 藤村コノヱが斬る
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環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
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