環境文明21は、環境負荷の少ない持続可能な環境文明社会の構築を目指す環境NPOです。
  

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憲法に環境原則を導入すべき

衆議院・参議院の憲法審査会が憲法改正問題の議論を再び開始した。現段階では、まだまだ入り口の議論であって、現行憲法のどこをどう変えるかという議論には全く至っていないが、私たち環境文明21は10年前から現行憲法に環境原則を導入し、また、憲法の前文の中にも持続可能な社会を築く必要性を強調し、具体的な案文も提案している。

なぜ憲法の中に環境原則を入れることを主張するかの理由は、一口で言えば、地球上の全ての命と暮らしの基盤である環境の劣化が今世紀に入って著しく、これを放置しておくと、気候異変のように重大な問題になるという認識があるからだ。

数十年前から、科学者や識者によって指摘されていることであるが、最近の環境劣化のスピードは、誠に凄まじいものがある。その中で日本の現況を見ると、危機感も薄く、政策対応は、まるで緩くなってしまっている。そういう状況を変えるためにも、憲法論議の中で環境政策を国政の中できちっと位置付ける議論をすべきだと考えている。まして、「パリ協定」が発効した今となっては、一世紀余に亘って使い続けた化石燃料から少しずつ離脱し、省エネと再生可能エネルギーで、私たちの社会を維持することにならざるを得ないが、そのような政策の大転換や、私たちの暮らしを支えるエネルギーを転換するためにも、憲法上の位置づけが一層必要になったと考える。

安倍内閣の改憲姿勢には、私たちは危惧を感じているので、積極的に改憲論議を進める気は、今はないが、それでも、「パリ協定」が求める経済・社会を早急に築くことだけを考えても、最早、この議論を避けては通れないと考えている。


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by JAES21 | 2016-12-06 17:30 | 加藤三郎が斬る | Trackback | Comments(0)
貧して鈍していないか、民主党
昨年暮れの総選挙とその結果の政権交代によって、民主党はまた元の野党の座に滑り落ちた。しかも、衆議院選挙でぼろ負けしたために衆議院の陣容は極めて貧弱なものになってしまった。民主党は今後どうなるのか、多くの人が民主党の立ち居振る舞いに注視している。もちろん、私もその一人だ。そのような中で、先月24日、民主党は初めて綱領を制定した。

早速見てみたが、一言で言えば、無味無臭。民主党が何をしようとしているのか、さっぱり分からない情けない綱領と言わざるを得ない。例えば、前文に続く「私たちの立場」では、民主党は「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つと述べている。

これを見て、民主党がどういう立場に立つのか、誰が分かるだろうか。

なぜなら、大金持ちも失業者も「生活者」だ。
そしてもちろん、両者は「納税者」だ。貧乏人だって物を買えば必然的に消費税を払うので否応なしに誰しも「納税者」となる。「消費者」でない人は誰もいない。
今日、生まれた赤ん坊も明日死ぬかもしれない病人も何らかの形の「消費者」である。そして、経団連の会長も非正規雇用者も一様に「働く者」だ。

民主党は誰の立場に立って、頑張ろうとしているのか。
金持ちのためか、貧しい人のためか、老人のためか、若者のためか、全く見えてこない。

同じことは憲法についても言える。

憲法の9条や96条を改正しようとか、私たちのように憲法に環境原則を入れようとか、いろいろ意見が飛び交っているのに、この綱領では、「国民とともに、未来志向の憲法を構想していく」としか書いていない。

単なる構想だけなのか、つくらないのか、さっぱり分からない。

こう見てくると結局これは、綱領という党を規定する文書の文章能力の問題ではない。
民主党に属する政治家たちがどういう日本をこれから創ろうとしているのか、それが明確になっていないから、方向の定まらない綱領を作ってしまうのだ。

民主党に限らず、日本の政党に最も問われるのは、10年後、20年後に日本をどのような社会にしようとしているのかについての方向性と戦略性と、そして何より覚悟だ。

それはこれまでと同様、市場経済至上主義なのか。それとも経済成長はほどほどであっても、平和で持続する心豊かな社会なのか。そのためにはどのような政策手段が必要なのか。
それらに対する政党の立場が全く確立されていないので、このような綱領でお茶を濁すしかないのだろう。

民主党は党内の意見の対立を恐れず、党外の人も交え、ある程度時間が掛かってもよいから、徹底的に議論し、無味無臭、無害無益な綱領ではなく、明日の日本を正しい方向に導ける綱領を高く掲げた政党になってほしいと思うのは、ないものねだりだろうか。日本の未来のために、貧して鈍した姿は、いい加減にやめてもらいたいものだ。
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by JAES21 | 2013-03-12 11:36 | 加藤三郎が斬る | Trackback | Comments(0)
新国会では、憲法に「環境原則」導入を議論してほしい

年末の総選挙は、終わってみると、自民党の圧勝であった。公明党と合わせると325議席を得たという。

特に安倍自民党は憲法改正を掲げており、公約にもその趣旨が明記されているので、いよいよ日本の政治の中で本格的な憲法議論が始まるかと思われる。

起草されてから66年、誠に遅きに失した感があるが、私たちはかねてから日本の憲法に「環境原則」を入れるべきであると主張している。なぜならば、起草されてから一字一句も変えないうちに、世の中は日本も世界も極めて大きく変わり、その中でも地球温暖化や生物多様性の喪失など、環境の悪化は人類の存亡に関わる大問題となっているのに、日本の憲法には環境のかの字も書かれていないことに危機感を覚えたからである。そこで私たち環境文明21は、条文案を示し、環境原則を入れるべきであると主張している。
(詳しくはホームページをご参照ください)

憲法改正というと日本ではすぐに9条改正の是非が熱く議論されるが、私たちは9条問題と同程度に環境原則は重要だと考えている。安倍さんら政治家が私たちの主張に関心を持つかどうかは分からないが、おそらく10年、20年後には、環境の悪化と人類の存続が極めて大きな問題として誰の目にも明らかになると思う。その時になって環境原則に関わる憲法論議を始めてももう遅いのだ。
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by JAES21 | 2012-12-18 17:00 | 加藤三郎が斬る | Trackback | Comments(0)
憲法を改正して環境条項を

本日付の読売新聞は、同社の「憲法」世論調査の結果を大きく伝えている。

今回の世論調査は2月末に3,000人を対象に実施したものであるが、その結果は興味深いだけではなく、力強いものとなっている。

その理由は、まず「あなたは、今の日本の憲法のどんな点に関心を持っていますか」という問いに対して、「戦争放棄、自衛隊の問題」がこれまで通りトップとなっているが、二番目に「環境問題」が位置づけられている。

ついでに言えば、3番目は、「天皇や皇室の問題」、4番目は「生存権、社会福祉の問題」、そして5番目に「選挙制度の問題」が挙げられている。

私は、3.11以降、マスメディアの報道が、地震・津波の悲劇と原子力の問題に集中しており、日本内外で起こっている深刻な環境問題には、必要十分なスペースが割かれていないことを懸念していたが、この世論調査の結果を見る限り、国民の環境問題への関心は依然として高いということが分かり、心強い。

同世論調査は、憲法9条問題、2院制の問題などについても問うているが、最後の問いで、「日本の憲法について、あなたが、今の条文を改めたり、新たな条文加えたりする方がよいと思うものを挙げる」問いに対し、1番目には「自衛のための軍隊保持」、2番目は「健全な財政の維持」、3番目に「国と地方の役割」を挙げているが、4番目に「良好な環境で生活する権利」が挙がっており、5番目の「天皇の地位やあり方」よりも上位に位置されている。ここでも、国民の選択の中に、「良好な環境を守る意義」が的確に認識されていると考えられ、結構である。

このような世論調査の結果を見るにつけ、国会が、未だに憲法問題にまともに取り組んでいないのは、全くもって怠慢であり、憤りを感じずにはいられない。

なぜなら、我々NPOが憲法について何を言おうと、それは自由ではあっても、憲法条文の改正を正式に提起することは国会議員にしか許されていないことを思うと、他の問題が山積しているのも承知しているが、国会こそ憲法に真正面から取り組み、適切な改正条文案を作り挙げ、国民投票に付してもらいたい。

ちなみに環境文明21は環境原則を入れた条文案を提言しているので、ぜひご覧いただきたい。

環境文明21立法化部会

*環境文明21立法化部会は、毎月1回開催しています。見学も随時受け付けていますので、ご興味があれば、事務局までご連絡下さい。
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by JAES21 | 2012-03-19 16:28 | 加藤三郎が斬る | Trackback | Comments(0)
国会はなぜ憲法改正を議論しない
最近、日本の社会が衰退し、国際的な競争力を失っているという論評が、各方面から出始めてきた。その原因はいろいろあろうが、政治家も経営者も難しい問題は先送りし、安易な問題ばかりを取り上げて、仕事をやっている振りをしていることがその一つであると思われる。
自公政権もそうであったが、民主党になっても、国民のばらまき政策ばかりに熱心で、消費税、環境税など、賛否が厳しく分かれ、あるいは国民にある程度の痛みを伴う政策は節操もなく先送りしてきた。
このような先送りの最大の事例は、憲法改正問題である。
現行の日本国憲法は、起草されてから既に60年以上経っている。この間に、世界も日本も大きく変わった。人口も経済も社会も、まさに根こそぎ一変したと言えよう。もし、戦前の日本だけを知る浦島太郎が今現れたら、最早同じ国とは思えまい。戸惑うどころの話ではない。しかしながら、この日本では、60年以上に亘って、憲法の改正どころか、既に重要な問題となっている環境問題などに対する条文の追加もしていない。憲法の改正発議は国会しかできない。従って、国会は、憲法の規定と国の現状との間の齟齬を常に監視し、必要な改正を提起しなければならないのに、議論すらしていないというのは、何事であろうか。
また、国民もこの問題に無関心すぎると思われる。多分、日本の経済社会の厳しい現況を考えると、憲法の議論などしている余裕などないと多くの人は感じているのだろう。しかし、そのように常に足元、目先ばかりを追い求めてきたのが、今の体たらくではなかろうか。中長期的に日本に必要な施策、目標、政治の理念を常に新しいものを掲げていくという覚悟と識見がなければ、日本は目先だけの落とし穴に落ち込んでしまうであろう。つまり、大事な問題を終始先送りしてきたこれまでの政治や、またそれを許した国民の怠慢が今日の衰退の真の原因と思われる。政治とカネ、成長戦略といったものに血道を上げるのも必要なことかもしれないが、しかし、同時に憲法改正といった将来を照らす問題に国会は取組み、また、国民も議員に強く勧めるべきである。
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by JAES21 | 2010-11-09 11:06 | 加藤三郎が斬る | Trackback | Comments(0)



環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
by JAES21
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