環境文明21は、環境負荷の少ない持続可能な環境文明社会の構築を目指す環境NPOです。
  

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不連続時代への突入か
人間社会の動きを私なりに見ていると、世界は徐々に連続的に変化しているというよりは、過去の経験からは推しはかれないほど、荒々しく大きくそして不連続に変化している。つまり想定外の事柄が次々に生起するようになったと思われる。人間社会が不連続時代に突入した感を深くしているのは私だけではあるまい。気候の異変もその一つだ。これまで経験したことのないような雨の降り方、つまりゲリラ豪雨が頻々と起こっている。まさに異常が常態になりつつある。

そのため、突然の洪水や浸水、あるいは竜巻、突風などで家財や農作物に甚大な被害を被っている人たち、さらに交通機関の混乱などで失った時間。このような辛さや戸惑いはいたるところに見られる。もちろん、これは明日にも我が身にも起こりうることなのだ。

政治の世界の乱調ぶりも甚だしい。およそこれまで見たことのないような現象が世界各地で発生している。アメリカ大統領選挙におけるトランプ氏の言動は、無責任で品格に欠け、大統領候補というより人間としての資質が問われるレベルだ。

トランプより少し遅れてフィリピンに登場したドゥテルテ大統領もトランプ氏に劣らない乱暴な言動だ。トランプ氏の場合は、11月8日までは、米国大統領の候補者に過ぎないが、ドゥテルテ氏の場合はフィリピン国民によって民主的に選ばれたれっきとした大統領だ。彼がどの程度本気かは別として、オバマ大統領を口汚くののしり、つい最近では、軍事面経済面で米国と決別する旨発言している。私には、この発言は、政権として何の準備も戦略もなく語られたとしか思えないが、大統領の口から出たもので最早冗談では済まされない。

英国のEU離脱劇に見られた政治家たちの言動もこれまでの常識を超えたものがあったと思われる。これらの諸現象を眺めていると、様々な思いがこみ上げる。第二次世界大戦後、70年の時間をかけて積み上げられた自然を管理する方法や社会を統治するガバナンスを担った主流派エリートたちはコントロール力を失い、立ちゆかなくなっている。社会が混迷に陥った隙に、まさに不連続的に起きた現象のように思える。これまで通りにはいかないことが誰の目にもはっきりしてきた。

しかし、人間の長い歴史を振り返ると、大きな変化が起きるときには、それまでの常識からはアブノーマルと思われる現象や人物が現れることがある。今、我々を襲いつつある気候異変も、また、我々を呆れさせているトランプ現象やドゥテルテ発言も、もしかすると時代の大きな変化を画しているのかもしれない。もちろん、その大変化が人間にとってプラスとなるのか地獄へつながる道になるのかは、まだ分からない。しっかり、見ていく必要があろう。


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by JAES21 | 2016-10-25 17:30 | 加藤三郎が斬る | Trackback | Comments(0)
新新潟県知事に期待する

先週末の新潟県知事選では、原発再稼働に慎重な米山隆一氏が初当選した。
原発問題にぶれることなく取り組んできた泉田知事が再出馬を断念したことから、その後を心配していたが、「短期的経済性」より「未来に続く持続性」を選択した今回の新潟県民の判断には、多くの国民が安堵したと同時に、個人的にも高く評価したい。

朝日新聞が15日16日実施した世論調査でも、原発再稼働に対して「反対」57%、賛成29%という結果であり、再稼働に関しては原発事故以降、一貫して「反対」の意見が国民の多数を占めている。

しかし、こうした世論を無視するかのように、政府内では、再稼働を始め、原子力推進派を擁護する議論が進められている。廃炉費を新電力も負担という議論や、原発事故の企業の賠償責任に上限を設け、超えた分は国民が負担するという議論などである。

16日の読売新聞では、“政治は誠実か”という見出しで、細谷慶応大学教授が記事を寄せていた。いわく、『今や政治の世界では、虚偽を語っても検証されず、真実を語ることはもはや重要ではなくなってきている。』と。

確かに、当選すれば公約などなかったの如く振る舞う政治家はたくさんいる。日常化したこの状態を責める国民もおらず、政治家は嘘をいうものだという諦めもあり、信頼などほとんどないに等しい。

そうした中で選ばれた米山新新潟県知事の責任は重大である。
しかし、新知事に投票した県民、脱原発を願う多くの国民が応援していることを力に、脱原発を掲げ、川内原発再稼働停止要請を出している三反園鹿児島県知事とも連携し、多くの県民・国民の期待を裏切ることなく、誠実に、冷静に、未来に続く脱原発の道を切り拓いていってほしいと願っている。


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by JAES21 | 2016-10-18 17:30 | 藤村コノヱが斬る | Trackback | Comments(0)
「パリ協定」11月4日に発効
国際社会としての気候変動対策を導く「パリ協定」が11月4日に発効することとなった。早期発効を心から願っていた私にとっても想定外の早さだが、日本の国会は未だ審議すらしていない。TPPの批准を優先しようとした経済最優先・安倍政権の本件に対する真剣度の不足と国会対策の見通しの甘さが、はからずも露呈した格好だ。マスメディアなどは、早速に、日本の批准の遅れを批判しているが(例えば、10月10日付朝日新聞社説)、そのメディアそのものも、どれほど本気で「パリ協定」の意義や日本社会、特に産業界に与える甚大なインパクトと変革の可能性を報じてきたか、甚だ疑問だ。

早い話が、本年7月の参院選においても、与野党いずれも気候変動対策と「パリ協定」との関わりを主要争点にしたところは無かったし、私の知る限り、このことを真剣に取り上げ、論じたマスメディアはほとんどなかった。日本の政治家もメディアも、アベノミクス是非論議とごくわずかに原発再稼働に争点を当て、あるいは意識的に当てさせられて、その土俵の中で踊っていたようなものだ。

どうしてこうなったか。私は、安倍政権の中枢部に「気候変動対策は、日本経済、すなわちアベノミクスに悪影響を与えることはあっても、良いことは何もない」と思い込んでいる人が中枢部におり、影響力を奮っているのでは、と思わずにはいられない。安倍首相はG7の議長として、オバマさんやヨーロッパ首脳の力で「パリ協定」については前向きな首脳宣言を書き込まざるを得なかったが、先月の所信表明演説では、「パリ協定」については全く言及しなかった。

日本の国会で、批准が遅ければ、G7議長としての面子や信頼が損なわれているだけでなく「脱化石」に向けて一斉に走り出している欧米企業と日本企業との間の距離はますます開いていくだろうことも、私は心配している。


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by JAES21 | 2016-10-11 17:30 | 加藤三郎が斬る | Trackback | Comments(0)
年内発効が確実になった「パリ協定」

昨年末採択された「パリ協定」が当初の予定より早く、この11月には発効されることが確実になった。アメリカ、中国は既に批准、インド、そしてこれまで気候変動政策を先導してきたEUもこれらの国に後れをとっては、との使命感から、特例措置をとり、加盟国中準備の整った国から批准手続きに入るという。

一方日本は、先日の安倍総理の所信表明演説でも一言も触れられることなく、また、今国会での審議の準備さえ整っていない状況である。このままでは、COP22交渉にも参加できず、大きく後れを取ることになる。

政治だけではない。産業界の動きも海外に大きく後れを取る。グローバルネット9月号では、海外の様々な企業が、脱炭素化に向け既に戦略をとり始めていることが紹介されている。

先日海外企業の動きに詳しい方に、海外の先進的な企業を当会でのイベントで紹介してほしい旨依頼したところ、日本の企業(特に大企業)側から、環境団体等との会合に参加しないようにとの要請があるとの回答。グローバル化、情報化が叫ばれる昨今、企業サイドからこんな話が出てくること自体、既に世界から遅れを取っていることを示している。

しかし、全ての企業が後ろ向きなわけではない。
これこそビジネスチャンスととらえ、いち早く脱炭素社会に向けた取り組みを開始している中小企業もある。しかし、政府の対応があまりに遅いため、制度ができる迄持ちこたえられるか、との危機感が生じているのも事実である。

いずれにしても、世界の政治も企業も、脱炭素化に向けて大きく動き出している。永田町も経団連など経済界も、いい加減、「井の中の蛙」から飛び出して欲しいものである。日本のため、世界のため、そして子供たちのために。


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by JAES21 | 2016-10-04 17:30 | 藤村コノヱが斬る | Trackback | Comments(0)



環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
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