環境文明21は、環境負荷の少ない持続可能な環境文明社会の構築を目指す環境NPOです。
  

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つながろう!!日本の環境NPO
環境文明21では、一昨年秋より三井物産環境基金の助成を受け、「環境NPOエンパワーメント戦略2020」プロジェクトを実施している。
これは、気候変動の激化などますます持続不可能な社会に近づく中、環境NPOの役割がますます高まっているにもかかわらず、十分にその役割を発揮できていない要因を明らかにし、少しでも持続可能な社会構築に役立つための方策を見出したいという思いからである。

プロジェクトでは様々な調査も行ったが、社会に働きかけるには他の環境NPOとつながることが大切ということを再確認し、日頃お付き合いのあるいくつかの団体と協働した活動も始めた。

その一つが地球環境基金への要望書の提出である。
詳細はホームページをご覧頂きたいが、持続可能な社会構築には、我々の活動の持続性も必須であり、そのためには多くの環境団体を支援する唯一の政府系助成金である地球環境基金をよりよいものに、という共通の思いからである。

当日は理事長初め、担当者を含め6名の方が対応してくれた。我々の要望に対する回答のみならず、環境基金についての担当者としてあるいは個人としての率直な思いも話して下さり、我々の思いにも耳を傾けてくれ、とても有意義な話し合いができた。
互いのコミュニケーション不足も痛感した。使い勝手が悪い、書類が面倒と愚痴るより、要望や提案することの方が心地いいし、先方もそれを望んでいることも分かった。

併せて、NPO同士がつながることの大切さや効果も実感できた。

以前より、日本には小さなNPOが沢山あるが、つながりがないため社会を動かす大きな力になり得ないと指摘されてきた。そのたびに、人手不足や、各々団体の目的が異なることを理由に、つながることに消極的であった。

しかし、この猛暑にもかかわらず、気候変動や生物多様性への政府の対応は一向に進んでいない。原発そして化学物質への対応も然りである。生命の基盤である環境問題への対応より、経済最優先の現政権に任せておいては、持続可能な社会は遠のくばかりである。

そんな危機感が、我々も含め、心ある環境NPOを変えようとしている。

個々の活動やミッションは尊重しよう。しかし、持続可能な社会構築という共通の目標に向かっては、力を合わせ効果的に社会に働きかけようという思いがつながりつつある。

9月26日午後、「つながろう!日本の環境NPO」はその第一歩を踏み出す予定である。
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by JAES21 | 2014-07-29 18:00 | 藤村コノヱが斬る | Trackback | Comments(0)
原発は再稼働~気候変動対策や生物多様性対応が停滞する日本②
原発は再稼働
~気候変動対策や生物多様性対応が停滞する日本②~

今から4年前の2010年10月に、名古屋で生物多様性を守るための国際会議が華々しく開催され、そこで日本はホスト国として、「名古屋議定書」と呼ばれる議定書づくりに貢献し、生物多様性を守るための具体的な数値目標である「愛知目標」の設定にも成功し、ホスト国としての面目は施した。

しかしながら、問題はその後である。

その名古屋議定書を発効させるため、日本は真っ先にこの議定書を批准して、その早期発効にホスト国としての役割を果たし、自然愛好国としての誇りを維持できるはずなのに、残念ながら日本では、いまだにこの議定書の批准はされていない。

伝えられるところによると、経済界が様々な心配をして、この議定書の国会批准を遅らせているという。
日本がそうこうしているうちに、名古屋議定書自体は、つい先日、発効条件を満たして発効してしまった。せっかく名古屋で苦労しながら、大会議を切り盛りしたにも関わらず、日本の政治家や国民の熱意の不足と経済界の足元経済優先主義とから、将来の人類社会にとって極めて重要な案件である生態系の保全に対するリーダーシップを再び失う結果になったのは誠に残念だ。

日本の国民も政治家も、足元の経済のことしか、最早目に入らなくなったのか。しかし、日本にも良識ある国民はたくさんいるので、政治の流れを経済だけでなく、人間の長期的な生存を保証する方向へと転換しなければと思うこと切なるものがある。
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by JAES21 | 2014-07-19 10:34 | 加藤三郎が斬る | Trackback | Comments(0)
原発は再稼働~気候変動対策や生物多様性対応が停滞する日本①~
原発は再稼働
~気候変動対策や生物多様性対応が停滞する日本①~

昨7月16日、原子力規制委員会は、九州電力川内原発について、新規制基準への適合状態を審査した結果、事実上の合格証となる審査書案を了承したという。

もちろん、このことが即川内原発再稼働となるわけではなく、「地元」との交渉後、同意が得られれば再稼働という動きになるだろうが、いずれにしても昨日の規制委員会の合格証は、再稼働に向けての大きなハードルを越えたことにはなる。

政府や経済界は、これで経済の成長に弾みがつくという認識のようだが、果たしてそうなのか。私自身は、甚だ疑わしいと思っている。

足元から先の5年から10年を見れば、原発推進政策を放棄し、省エネや再生可能エネルギーに基づく、いわば純国産のクリーンエネルギーの技術やそれを促すソフトづくりに励んだ方が、経済の発展には貢献すると思う。

一方、温暖化対策や生物多様性対策を見ると、誠に惨憺たる状況と言っても過言ではなかろう。温暖化については、今年の夏も世界各地で異常気象が吹き荒れている。このブログを綴っている今でもフィリピンを台風9号が襲い、大きな被害を出しているという。
アメリカでも、カリフォルニアなど西海岸では、高温、干ばつ、山火事が襲い、中西部から東海岸に向けては広範囲に亘って、竜巻、雹、大雨といった悪天候が、ABCテレビを見ていると連日のようにトップニュースで伝えられている。

この気候変動問題については、9月23日に国連で気候変動サミットが、首脳レベルで開催され、来年12月にかけてのポスト京都議定書の国際交渉に弾みをつけることを狙っているが、日本では、7月半ばだというのに、その議論は、政治の世界でも、国民の関心からもほとんど引いているように思われる。これは日本及び世界の環境対策にとって具合が悪いだけでなく、日本企業の技術開発力や国際競争力の強化という観点から見ても、由々しいことである。
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by JAES21 | 2014-07-17 14:39 | 加藤三郎が斬る | Trackback | Comments(0)
教育という将来への良き投資を増やそう!!
先月末にOECDが世界の中学校教師の勤務状況の国際比較調査結果を公表した。
それによると、日本の中学校教師の勤務時間は週53.9時間と最長、しかし指導力に関する自己評価は平均以下という結果であった。

実際、私の周りにいる中学教師をみても、休日もなく忙しくしている。

なぜ、そんなに忙しいのか。
一つは、国や自治体からの各種調査への回答を含め、校務分掌作業に関する様々な文書作成といった事務的仕事が増えていることが挙げられる。今回教育委員会の権限が強化されたことで、その流れは一層加速されるのではないかと危惧される。

二つ目に、休日も続く部活指導に加えて、様々な問題を抱えた生徒の生活指導や保護者の対応である。「金八先生」の時代より更に生徒を取り巻く家庭環境や社会環境は複雑になり、その対応まで、教師に委ねられるケースが多い。

こうしたことから、当然教師は本来の仕事であるはずの、教材研究や授業準備、そして生徒との触れ合いの時間は減少し、それが指導力不足という自己評価につながっていると考えられる。

上からは管理で締め付けられ、忙しい親からは協力は得られにくい状況に加え、費用対効果を求める財務省は教員増員に後ろ向きという状況の中で、病気休職する教師も増加しているのは当然の成り行きであり、「ゆとりのない先生にゆとり教育はできない」わけである。

こうした状況の根本的原因はどこにあるかと言えば、やはり、短期的な経済発展を重視するあまり、青少年や若者世代といった将来世代への良き投資を忘れていることではなかろうか。実際、日本のGDPに占める公的教育費の割合はOECD加盟国中最低である。

安倍総理は教育改革にも熱心である。
しかし、改革の方向は、管理体制を強めることではない。
教師が心身ともにゆとりと自信を持って、将来世代を育てられる基盤をつくるには、根本的には、社会全体で教育に対する価値、それも経済社会のための教育ではなく、個々の人間性を高める教育を認め、その価値を高めることしかない。かつての日本がそうであったように。(「環境の思想」プレジデント社、2010)
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by JAES21 | 2014-07-08 11:55 | 藤村コノヱが斬る | Trackback | Comments(0)
残念なのは、サッカーだけではない
ブラジルで開催されているワールドカップは、まだ道半ばではあるが、日本にとっては終わったも同然である。言うまでもなく、日本代表選手が、一次リーグCグループの最終戦でコロンビアに1-4で敗れ、同組最下位が決定し、16強以上となる決勝トーナメントへの進出は叶わなかったからである。

ここ数年というもの、特に今年に入って、ワールドカップのことが毎日のように話題になり、そして、日本のサムライたちは、前回以上に大活躍するだろうと、私を含めほとんどの人が期待していた。

選抜された選手の中には、8強入りどころか、優勝すらしてみせて世界を驚かせてやるという主旨の強気の発言も飛び交っていたが、残念な結果となってしまった。本田選手は、今までの過去を全部否定して、もう一度ゼロからやり直す覚悟でいかなければ、再建は無理だという主旨の発言をしていたが、実際、ブラジルをはじめとする他国の選手たちの神業としか言えないような活躍ぶりを見せつけられていた私たちには、やはり世界はすごいな、上には上がいるものだと感心させられると同時に、これが世界なら、8位以内に入り込むことがいかに難しいことかを実感させられた。

しかしながら、このようなことは何もサッカーだけの話ではない。私は日本の省エネ技術や環境技術についても、今回のサッカーと同じような残念な動きをしていると見ており、いろいろな場でその危険性を表明している。確かに、1970年代の厳しい産業公害、そして、二度にわたる厳しいエネルギー危機に見舞われた日本は、必死になって技術を開発し、そして困難に立ち向かった。中央政府も地方政府もも非常に厳しい規制を課し、当時の日本企業はそれに真正面から向き合い、がむしゃらに技術開発をし、気付いたら、世界のトップクラスに立っていたというのが70年代から80年代初めにかけての日本の動きである。

今、気候変動などの厳しい環境問題が迫っているが、今の日本は、追加的な対策は何もしていないと言ってもいい状況である。いつも言うように、日本にはCO2等の排出に対する規制値はまるでないし、話題にもなっていない。明確な削減目標は事実上何もない。そして、あるのは、日本は省エネ大国、環境技術大国、日本の省エネは、乾いたぞうきんを絞るように、もう絞るものは何もないといった幻想だけである。日本国内でしか通用しないその思い込みに対して、世界の専門家はそれが幻想であることを厳しく指摘しているが、能天気にもそのようなことは誰も気にも留めていない。

こうなれば、結果はどうなるか。
サッカーと同じように、世界の競争の中で敗れていくのだ。現実に、最先端の技術開発において、日本は相当な遅れをとりつつある。しかしながら、昔の成功体験の幻影に縋り付いて、未だに何もしようとしていない。
つい最近、安倍内閣がまとめた新しい「骨太の方針」なるものを見ても、日本の環境技術、省エネ技術を鍛え上げ、練り上げて、日本の企業の競争力を高め、日本を元気にし、世界に貢献しようなどという施策はまるでない。

このことは、もし気候変動対策のワールドカップがあるとすると、日本は予選落ちという事態になるのではないか。気候変動無策の結果、日本企業の技術力、競争力が目に見えて低下することは、三年先、五年先には普通の人でもすぐに分かるようになるであろうが、誠に残念としか言いようがない。
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by JAES21 | 2014-07-01 11:34 | 加藤三郎が斬る | Trackback | Comments(0)



環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
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