環境文明21は、環境負荷の少ない持続可能な環境文明社会の構築を目指す環境NPOです。
  

<   2012年 03月 ( 3 )   > この月の画像一覧
憲法を改正して環境条項を

本日付の読売新聞は、同社の「憲法」世論調査の結果を大きく伝えている。

今回の世論調査は2月末に3,000人を対象に実施したものであるが、その結果は興味深いだけではなく、力強いものとなっている。

その理由は、まず「あなたは、今の日本の憲法のどんな点に関心を持っていますか」という問いに対して、「戦争放棄、自衛隊の問題」がこれまで通りトップとなっているが、二番目に「環境問題」が位置づけられている。

ついでに言えば、3番目は、「天皇や皇室の問題」、4番目は「生存権、社会福祉の問題」、そして5番目に「選挙制度の問題」が挙げられている。

私は、3.11以降、マスメディアの報道が、地震・津波の悲劇と原子力の問題に集中しており、日本内外で起こっている深刻な環境問題には、必要十分なスペースが割かれていないことを懸念していたが、この世論調査の結果を見る限り、国民の環境問題への関心は依然として高いということが分かり、心強い。

同世論調査は、憲法9条問題、2院制の問題などについても問うているが、最後の問いで、「日本の憲法について、あなたが、今の条文を改めたり、新たな条文加えたりする方がよいと思うものを挙げる」問いに対し、1番目には「自衛のための軍隊保持」、2番目は「健全な財政の維持」、3番目に「国と地方の役割」を挙げているが、4番目に「良好な環境で生活する権利」が挙がっており、5番目の「天皇の地位やあり方」よりも上位に位置されている。ここでも、国民の選択の中に、「良好な環境を守る意義」が的確に認識されていると考えられ、結構である。

このような世論調査の結果を見るにつけ、国会が、未だに憲法問題にまともに取り組んでいないのは、全くもって怠慢であり、憤りを感じずにはいられない。

なぜなら、我々NPOが憲法について何を言おうと、それは自由ではあっても、憲法条文の改正を正式に提起することは国会議員にしか許されていないことを思うと、他の問題が山積しているのも承知しているが、国会こそ憲法に真正面から取り組み、適切な改正条文案を作り挙げ、国民投票に付してもらいたい。

ちなみに環境文明21は環境原則を入れた条文案を提言しているので、ぜひご覧いただきたい。

環境文明21立法化部会

*環境文明21立法化部会は、毎月1回開催しています。見学も随時受け付けていますので、ご興味があれば、事務局までご連絡下さい。
[PR]
by JAES21 | 2012-03-19 16:28 | 加藤三郎が斬る
3.11は、振り返り、再起の日に

あの日から一年がたちます。

あの日、多くの日本人が、未曽有の大地震と大津波に慄き、その甚大な被害に言葉を失いました。そして、その被害の大きさを見るにつけ、普通に生活できることの幸せを、あの時ほど強く感じたことはありませんでした。

福島第一原発の事故以降は、科学技術の限界とともに、当たり前にあると思っていたエネルギーの大切さを実感し、せっせと省エネしたものです。

このままではいけない、変わらなければ、と多くの日本人が思ったはずです。

あれから一年。
この国は、そして私たち日本人は、何か変わったでしょうか。

国の進むべき方向を決め、着実に歩を進めるべき国会では、相変わらずの政争が続いています。大臣が若返り、エネルギー政策形成プロセスがほんの少し見えるようになった以外は、以前と何が変わったのか、私たち国民にはよく見えません。

企業の拡大志向も続いています。
特に、大手ゼネコンの中には、復興予算を当て込み、膨大な費用見積もりを出すところもあると聞きます。相変わらず持続性より己の経済性の追求です。

そして私たち市民の中にも、「絆」と声高に言いつつも、風評被害に踊らされ、がれきの受け入れはいや・・と言う人もいます。


一年前、私たち環境文明21は、緊急アピールを出しました。

これから毎年、3月11日は、日本人全員があの時の願いや思いを思い起こし、世界中から注目されていることを感じつつ、変われたか?を問い、新しい日本を創り上げるために再起する、そんな日にしませんか。
[PR]
by JAES21 | 2012-03-13 17:06 | 藤村コノヱが斬る
極めて小ぶりの温暖化対策税


平成24年度の税制改正法案が今月中に成立しそうであると各紙が報道している。

目玉の一つは、環境税(温暖化対策税)であると見出しで強調している。環境税はここ20年ほど、私を含む多くの環境専門家が温暖化対策の決め手の一つとしてその創設を主張してきただけに、今回の税制改正案は、画期的であると大歓迎したいところであるが、その中身にはがっかりだ。

なぜなら、既存の石油石炭税のほんの一部を温暖化対策税に衣替えしたに過ぎず、税率も極めて小さく、これでは温暖化対策にはほとんど役立たないとしか言えない。

平成24年10月から開始される予定の環境税の税収分は200億円に満たず、数年かけて段階的に増額していく仕掛けになっているそうであるが、最大でも2千数百億円程度に留まる。

環境省の説明によると、これだと標準的な世帯に月に100円程度の出費を求めることになると言う。これでは、化石燃料の消費を抑制する効果や税収を使っての思い切った低炭素技術やサービスの開発・普及促進にもつながらず、まして、森林の管理育成なども呼び起こせない。一口で言えば、「too little, too late」であり、中途半端そのものだ。

民主党政権は今、温暖化対策にはほとんど身が入っていない。
できれば早く、本格的な政権が確立され、有効な温暖化対策税を作り、高額の税を徴収するだけではなく、新しい技術開発や普及のために惜しみなく使い、日本の社会を温暖化に耐える社会に転換していくとともに、様々な新しい技術やアイディアを刺激する、わくわくするような税を作ってもらいたいものである。
[PR]
by JAES21 | 2012-03-12 11:27 | 加藤三郎が斬る



環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
by JAES21
カテゴリ
全体
会報巻頭言『風』
加藤三郎が斬る
藤村コノヱが斬る
共同代表が斬る
はじめにお読み下さい
未分類
以前の記事
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 05月
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧