環境文明21は、環境負荷の少ない持続可能な環境文明社会の構築を目指す環境NPOです。
  

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人事が全て。原子力規制庁

4月1日の発足を目指す原子力規制庁を可能とする法律の制定など、政府は準備を進めているらしい。

しかし、2月24日付の朝日新聞によると原子力安全改革法案などの法案が4月1日に間に合うように成立するかどうか危ぶまれる状況にあり、黄信号が点ったと伝えている。

ポイントはいくつもあるようだが、原子力規制庁の「独立性」をいかに担保するかなどを巡って与野党間でもめているという。

私はかねてから、原子力規制庁が、本当に独立性を保てるかどうかは、法制度上の仕組みも重要であるが、何よりも人事が全てであると主張している。

今、原子力規制庁に配属されたら、元の役所には戻さない「ノーリターン・ルール」なるものが検討されているようだが、これまでの霞ヶ関のやり方では、そのルールも時が経てば名目だけになりかねない。

そこで、やはり、長官や次長といった幹部ポストの人選が特に重要となる。
この人たちが単なる霞ヶ関人事で、年次が来たから1~2年据えてやろうというようなことがまかり通れば、国民は枕を高くしては寝てはいけない。

原子力施設の危険性を熟知した運転のプロが、ノーリターン・ルールで頑張っていなければ、国民は第二、第三のフクシマが遅かれ早かれ生起すると覚悟しなければなるまい。
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by JAES21 | 2012-02-28 15:28 | 加藤三郎が斬る
原発推進派の懐柔
枝野経済産業大臣が、原発の安全性が確保され、地域住民の納得が得られれば、原発を再稼働する旨を明らかにした。

この人もか、と言う思いである。

3.11以降の脱原発の世論の高まりの中で、原発推進派は一見なりを潜めていたように見えた。しかし、一般市民が気づかないところで、推進派は経済産業省とともに、議員懐柔の手を緩めることはなく、いつの間にか、充分な検証・議論もないままにストレステスト結果を容認し、再稼働の動きへと持っていこうとしている。

実際、脱原発への国民の関心は、少しずつ薄れているようにも見える。これまでの反対運動同様、実際に政府の会議に参加し激しく抗議するのは、ごく一部の限られた人たちである。勿論こうした人たちの行動があるからこそ、推進派の動きにブレーキがかかっていることは事実だと思う。しかし、多くの国民の関心が少しずつ薄れていけば、「反対するのは一部の人たち」として、推進派の意見がまかり通り、何も変わらないことになりかねない。

国民の関心の低下を待って、じわじわと方針をもとに戻すというのが、推進派の常套手段であり、このままでは、国民はまたしてもその手に乗ってしまうことになる。

今日の毎日新聞は、福島以後、いち早く脱原発方針を打ち出したスイスが、国民の関心が薄いだ後、原子力の研究開発は続けるという法案修正を行った旨報じている。



現世代の物質的な豊かさと将来世代の命の危機、どちらを選択するか、世界中が揺れている。

明治初期、日本を訪れた外国人が、「日本人ほど子どもを愛する国民はいない」と褒められた日本人。

子どもたちに、これ以上のツケを残さない、そんな国民でありたいと思うのは、私だけではないはずだ。

参考リンク
毎日JP 「スイス:福島事故直後に「脱原発」方針のはずが、推進派巻き返し 「開発は継続」を選択」
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by JAES21 | 2012-02-27 15:35 | 藤村コノヱが斬る
東北の復興を担う地元キーパーソン育成・支援ワークショップの開催について
私たち環境文明21は、4月から宮城(仙台)と岩手(陸前高田)で、「東北の復興を担う地元キーパーソン育成・支援活動」と題し、各地全6回のワークショップを行う。

私たちは、持続可能な社会とは何か?そのような社会が出来たら今と何が違うのか、そのような社会を作るにはどのような政策手法があるかなどの探求を設立以来、19年近くにわたって、徹底して追求しているNPOである。

震災直後から、政策提言型NPOである私たちが、どのように被災地と関わり、少しでも役立つためにはどうしたらよいのか、どうあるべきかを徹底的に議論し、熟考した結果の開催である。

何故、東日本の震災地で、キーパーソンの育成・支援をするのか、理由は大きく3つある。

1つは、復興にあたっては、がれき処理、住宅、雇用など、足元の現実問題への対処がまず求められるが、同時に、そこに中・長期的視点を入れて持続可能な社会づくりにも、つながるものであってほしいと願ったこと。

活動例 : 環境文明社会像

2つは、私たちは、これまで企業などの役職員に対し、持続可能な企業経営について研修を長年してきた経験を蓄積しているので、そのノウハウを活かしたいと思ったこと。

活動例 : 環境力道場 
       経営者「環境力」大賞

3つには、全国各地でユニークな活動をし、実績を上げている人たちとの人脈ネットワークがあるので、それを最大限に活用したいと思ったことである。

このような私たちの活動と現地のニーズを上手く合致させ、実のあるワークショップを展開すべく、準備を進めている。

地元の方々には、ぜひ多く参加していただきたい。

「東北の復興を担う地元キーパーソン育成・支援ワークショップ」
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by JAES21 | 2012-02-21 13:55 | 加藤三郎が斬る
困ったときはお互いさま

被災地のがれき処理が大きな問題となっている。

本来、家庭から排出される一般ごみは、個々の市町村で処理することが原則である。
しかし、今回はその量が膨大なため、例えば、環境大臣が市町村に代わって災害廃棄物を処理できるとし、その費用も国が負担するなど、様々な特例措置が取られている。

こうしたことを受けて、東京都では岩手・宮城の両県の災害廃棄物の受け入れを開始した。

しかしその後、これに続く動きが見られない。
その大きな理由は、廃棄物に福島第一原発事故による放射性物質が付着しているのではないかという不安をもつ住民の反対である。
通常のごみ処理施設の建設でさえ反対運動が多いのだから、今回の住民の反対も分からないわけではない。

しかし、運び込まれる廃棄物については、被災地から搬出する際はもとより、受入後も破砕・焼却・埋立後に測定するなど、厳しいチェックが行われている。そして、国立環境研究所などの研究機関でも、安全性の確認が繰り返されている。

「行政や研究者の言う事は信頼できない」と言われればそれまでだ。

しかし、1年前のあの悲惨さ、被災地の人々の悲しみや苦しみや悔しさ、それらに向けられた多くの日本人の「何かできないか」という互助の気持ちを、思い出してほしい。
互いに助け合う日本人の素晴らしさに世界中から絶賛の声が寄せられたことを、思い出してほしい。
「困った時はお互い様」「情けは人のためならず」である。

そして、快適で便利な生活と経済的成長を得るために(無意識のうちに)選択してきた「原発」と、例え今すぐ「サヨナラ」したとしても、私たちは生涯付き合っていかなければならないという覚悟が必要なのだと思う。
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by JAES21 | 2012-02-14 17:25 | 藤村コノヱが斬る



環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
by JAES21
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