環境文明21は、環境負荷の少ない持続可能な環境文明社会の構築を目指す環境NPOです。
  

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影がうすいぞ、温暖化対策

3・11以来、地震津波のあまりにも深刻な被害、そして東電原子力発電所の大事故についての報道が紙面を埋めるようになってきた。それぞれの事故の大きさや、被災された方々の生活や経済活動への影響の大きさを考えれば、各紙・各テレビがその様子を詳しく報道するのは当然のことである。 

わたし自身もこのブログをはじめ、原子力の問題についても何度も発言してきている。しかしながら、同時に気になっていたのは、温暖化対策についてわが国のメディアがほとんど触れないようになってしまったことである。

3・11があろうがなかろうが、地球の気候は増大一方の温室効果ガスにより大きな影響を受け、被害もさまざまな形で出てきている。ほんの一例を挙げると次のようなことが生起している。
まず、今年に入って、ブラジル・リオデジャネイロ州で未曾有と言われる大雨とそれに伴う土砂災害で、1000人を超す死者・行方不明者を出している。その同じころオーストラリア・クイーンズランド州でも前年末からの大洪水で、多数の死者とブリスベンなどの都市機能の麻痺をもたらし、同時に鉱山にも大きな影響を与え、日本経済にも間接的に影響を与えている。

アメリカの中南部では4~5月にかけて竜巻が大発生している。アメリカのこの地方で竜巻があること自体は珍しくはないが、数が多くなり、死者も数百人に及んでいる。特に5月20日すぎに起こったミズーリ州のものだけで死者は120人近くになっている。6月になると、空気の乾燥によりアリゾナ州で大山火事が起こり、さらに7月に入ると、同州フェニックス付近で見たこともないような大砂嵐が街を襲っている。ちょうどその頃、南半球のチリでは、なんと砂漠で大雪になり、およそ見たことも経験したこともない事態であるという。7月の中旬には、日本でも連日猛暑が続いたが、同月21日アメリカ・カンザス州ローレンスで41度を早くも記録している。 

いま挙げた例は、わたしがたまたまメモしたものからいくつか抜き出したに過ぎないが、地球温暖化を背景とし、地球上の北半球も南半球も気候が不安定化してきたのは間違いない。昨年2010年の自然災害の約9割は、大雨や洪水などの異常気象が原因だったと、自然災害を長期にわたって記録しているドイツの損害保険会社の分析も出ている。

日本では今、地震・津波、そして特に原発事故の後処理として脱原発するかどうかがいつもマスメディアのスペースを占領しているが、温暖化対策についてもわれわれは一刻も忘れてはならない。

基本的には節電対策は省エネと持続可能な自然エネルギーの増強が主体であり、この部分は温暖化対策とも重なる問題であることも忘れてはならない。

今年の暮れには、南アフリカ・ダーバンで温暖化対策の重要な枠組みを決めるCOP17も開かれることである。わが国のメディアも政治家も複眼思考で両方の問題をきちんと見つめ続けてほしいものだ。
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by JAES21 | 2011-07-26 16:47 | 加藤三郎が斬る
市民との「対話」こそを常套手段に!
佐賀県の玄海原発の再稼働をめぐり、九州電力の社員が、関係企業に対して、再開支持のメールを流すよう指示したことが明らかになり、問題になっている。

しかし、こんなことはよく行われることで、「またか」と言う感じである。というのも、一昨年、地球温暖化防止の中期目標をめぐる議論の際も、東京電力始め電気事業連合会は、組合、関連企業、家族等総動員で、自分たちの主張を通すために、今回と同じような行動をとっている。

全国各地で開かれた説明会にも多数押しかけ、中期目標数値を出来るだけ低く設定するよう働きかけた。同様に、東京都が温暖化防止対策を強化するために「環境確保条例」の改正を行った際も、パブリックコメントの多くが、改正案に反対する組織的なものであったらしい。

温暖化問題、原発問題と、彼らに都合の悪い政策を進めさせないために、関係者総動員で、数の力で、押し切ろうとするやり方は、いわば彼らの常套手段である。
 
電力は私たちの暮らしになくてはならないものであり、再生可能エネルギーの時代になっても、電力を扱う会社の存在は不可欠である。だとすれば、電力を供給する会社の社会的使命をしっかり認識し、その場しのぎの「やらせ」的行為ではなく、消費者である市民・社会としっかり向き合い、議論し、共により良い「電気・エネルギー」のつくりあげる「対話」こそを、常套手段にしてほしい。
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by JAES21 | 2011-07-08 11:14 | 藤村コノヱが斬る



環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
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