環境文明21は、環境負荷の少ない持続可能な環境文明社会の構築を目指す環境NPOです。
  

将来を見据えた政治を

戦後70年ということで、様々な特集が組まれている。
先週末もNHKで冷戦時代の世界と日本の動きを、当時の映像や証言も交えて放映していたが、そこで印象に残ったが、大平正芳元首相が外相時代(田中内閣)に中国との国交正常化交渉に臨んだ時のこと。特に、様々な思惑が絡み交渉は難航したが、結果的にはなんとかまとまり、帰国の途に就いた時に、彼が、「今回はうまくいったが、30年後はどうなるか分からない」旨話していたという側近の証言が印象的だった。「あー、うー」という声を発することが特徴で、私たちの世代には印象の薄い首相だが、彼の当時の命がけの交渉や中国が力をつけた後の事も的確に予測していたというのは、さすが政治家、と感心した。

翌日の民放で、彼が首相の時代に、私的な「政策研究会」を設置していた(1979年1月)ことも知った。設置の趣旨は、彼は、「近代合理主義に基づく物質文明が飽和点に達し、近代化の時代から近代を超える時代に、経済中心の時代から文化重視の時代に至った」という時代認識を持っており、「わが国は、どのような方向を目指すべきなのか。そのなかで、国は、政治は、何をなすべきなのか、あるいは、何をなすべきではないのか。このような問題について、自主的な立場から、自由かつ活発に御議論いただき、御提言いただきたい。」ということだったそうだ。

先般、ローマ法王が公文書で「今世紀は並々ならぬ気候変動と空前の生態系破壊を目撃することになる」と警鐘を鳴らした。
しかし、今、この国の政治リーダーは、人智を働かせば避けることのできる戦争・軍事ばかりに関心を寄せ、人間の力では回避不能なところまで来ている気候変動の危機には全く無関心。自分に都合のいい意見にしか耳を貸さず異を唱える人を排除する姿勢、まさに、命を大切にしない姿勢を貫いている。

一国のリーダーとして、せめて、この国の30年後の姿とそれを見据えた政策を語ってほしいものである。
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by JAES21 | 2015-06-23 17:30 | 藤村コノヱが斬る
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環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
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