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深刻な停滞

ドイツのボンで開催されたCOP20の準備会合の様子が報じられた。
産業革命後の気温上昇を2℃未満に抑えるには、各国が意欲的な温室効果ガスの削減目標を設定することが重要であり、その目標案の妥当性や公平性を相互に検証する会合を来年6月に開催するという議長案をまとめ閉幕したという。

こうした世界の流れの中で、日本はと言えば、原発の今後が不透明な中で電源比率の割合が決まらないことを理由に、削減目標はもとより、目標提出時期のめどさえ立っていない。
実際に、2020年以降の国内の削減目標づくりは議論が始まったばかりで、しかもその議論も、いつもながらの経済団体出身委員の後ろ向きな発言により、遅々として進まない様子である。

現政権が気候変動問題に消極的なことをいいことに、このまま国内議論が滞り、低い削減目標しか日本が示すことができなければ、世界からの失望と非難はもとより、京都議定書を取りまとめた日本政府の頑張りは過去の栄光となり、この分野で日本がリーダーシップをとることは絶望的となる。

加えて、既に世界の企業は気候変動への対応は不可欠のこととして受け止め、積極的に企業戦略に組み込んでいる中で、日本政府の煮え切らない態度が続けば、経済活動においても日本の企業は大きく出遅れることになる。

IPCC第五次報告、そして何より世界中で頻発する気候変動の状況を見れば、温暖化の危機が迫っていることは疑う余地はない。
世界の政治も企業も、この気候変動の危機をチャンスととらえ、いかにして先頭を走るかを競い始めている。

「温暖化対策を進めると、経済が・・・」などという昔話を繰り返し、足踏みしているのは日本だけである。
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by JAES21 | 2014-10-28 17:00 | 藤村コノヱが斬る
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環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
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