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原発・エネルギー政策は未来志向で
4日木曜日の衆議院本会議で、トルコとアラブ首長国連邦への原発輸出を可能にする原子力協定が、自公そして民主党の賛成多数で採決された。安全審査の体制も制度も整っていないにもかかわらず、そしてトルコ国内で反対運動があるにもかかわらず、である。

あの日から3年が過ぎ、脱原発に対する国民の関心が徐々に薄れるのを待っていたかのように、国内での再稼働の動きも併せて、当時息をひそめていた賛成派が徐々に息を吹き返しているような気がする。

それを印象付けるような二人の原発関係者の意見を最近目にした。一つは東電の原子力技術者のトップにある姉川尚史氏の新聞記事、もう一つは原子力委員会の鈴木達治郎氏のメールマガジン上での意見である。それぞれ今回の事故に対しては深い反省の思いを述べており、推進派の中では良識派と思われる方々だが、気になったのは、私たち環境NPOが事故前から指摘し、現時点でも大きな問題となっている核廃棄物の処理について一言も語られていないことである。
彼らの主張は安全性さえ確保されれば原発そして再稼働は必要であるというもの。しかし、本当に安全性さえ確保できれば、それでいいのだろうか?事故の安全性さえ確保されれば、将来世代に核廃棄物という大きなツケを残し続けることが倫理的に許されるのだろうか?廃棄物処理の安全性は考えなくてもいいのだろうか??(そんな質問状を原子力委員会宛に送ったが、回答はないままだ。)

最近話題の本『里山資本主義』には、そんな課題を早い時期に解決し、原発からも“僅かな人だけが恩恵に与れる化石燃料”からも脱却し、次世代にツケを残さないという未来志向で、着々とエネルギー革命を推し進めているオーストリアの事例が満載されている。

それに比べて、日本の現政権やそれを取り巻く人々には、どうも未来志向が欠けているように思えてならない。歴史を振り返り反省することは勿論大切だが、それは過去に固執するためでも元に戻るためでもなく、未来に向けた知恵を探り磨くためである。
原発・エネルギー政策は大きな転換点を迎えている。未来志向でこの機を乗り越えたい。
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by JAES21 | 2014-04-08 17:00 | 藤村コノヱが斬る
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環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
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