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つい先ほどまで、やれ年末だやれ正月だと大騒ぎしていたけれども、年明けて14日。
あっという間に正月が後ろに飛び去っていく。 私のように70余年、人生の月日を重ねてきた者にとっては、正月の風景が子供時代と今と全く違うことに一抹の寂しさを覚える。 私が子供の頃は、正月が来る毎に一つ年を取り、当時は私の家も日本全体も貧しかったが、それでも母がいろいろとやり繰りし、工夫をして仕立ててくれた晴れ着を着せてもらったものだ。 当時まわりを見回すと、それでも男女共に嬉しそうにあり合わせの晴れ着を着て跳ね回っていたものだ。 現在は、正月といっても特別な服装をしない。 街のたたずまいもほとんど変わらない。 私は正月2日に總持寺という禅宗のお寺に参拝することを慣例としているが、今年も男女問わず晴れ着を着ている人は数千人の参拝者の中にも、ほとんど見かけなかった。 もう一つ、正月の風物詩とも言える伝統的な遊び。 凧揚げ、羽根つき、コマ回し、竹馬、縄跳びなどで路地や原っぱを子どもたちが飛び跳ねていたが、今はこのような遊びはほとんど見られず、大人も子供もスマホを片手に歩いている。 私の子ども時代の遊びは、人力以外のエネルギーはほとんど使わなかったわけだが、今はPCゲームを始め、電力を当たり前に使う。個々の端末の使用電力は少なくとも、数が多いので、サーバーなどは大容量の電力が必要だ。 また、飛行機を使う海外旅行もしかりだ。 これもまたエネルギーを使う。 子どもの頃のゲームと言えば、囲碁、将棋、すご六にトランプなど。 これらも人力以外のエネルギーは使わない。 こうしてざっと比べてみても、正月の人々の輝きの違いもさることながら、電力エネルギーの使い方もずいぶん様変わりをした。 今、世界中で気候の異変が当たり前となり、その対策として先進国では温室効果ガスを最終的には8割以上も削減しなければならない時代に向かっている。 もっと多くの人が、せめて正月くらいはエネルギーをあまり使わずとも、体力と知力を使って楽しめる生き方をしたらよいのにという思いを今年も深めている。
by JAES21
| 2014-01-14 17:52
| 加藤三郎が斬る
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