環境文明21は、環境負荷の少ない持続可能な環境文明社会の構築を目指す環境NPOです。
  

竹中さん、それでは誠に困ります。
5月25日付の朝日新聞は、ほぼ一面を使って竹中平蔵慶応大学教授へのインタビューを掲げている。竹中さんといえば言うまでもなく、小泉政権で経済政策を担当し、規制緩和や郵政民営化などを強力に推し進めた国務大臣としても多くの人の記憶にまだ残っているエコノミストだ。その竹中さんは消費税反対を述べているのであるが、彼の話のエッセンスは要するに経済成長の必要性の主張であり、それを潰す野田政権の消費税導入に強く反対をしている。

彼が語っていることの多くは相も変わらず経済成長論である。例えば、このように言っている。「成長の基本は民間の自由度を高めること。税負担を小さくし規模緩和をやる。それが王道です」と。

竹中さんらが主張した規制緩和などによってどれほど多くの人々がむしろ苦しんだかを思い起こしながらインタビュー記事を読んでいたが、インタビューの最終部分にきて、驚いてしまった。それは、担当記者が「バブル崩壊後の低成長社会で育った若い世代に竹中さんの主張するような成長追求路線は説得力をもって届くでしょうか。」と問いかけたのに対して、竹中さんが「ゼロ%成長で本当にいいんですか。それでは何年かすれば日本の1人当たり所得は韓国にも抜かれるでしょう。私が成長反対派に言いたいのは、君たちは貧しくなる自由がある。でも豊かになりたい人の足を引っ張るな、ということです」と答えている箇所である。

私は竹中さんに強く言いたい。竹中風の表現を使えばこんなことになるだろうか。「君たちは貪欲に生きる自由がある。でも心豊かにそして自分の世代だけでなく次世代の人々、さらに地球上に生きている多数の生き物たちと共生できる環境を守り、さほど金持ちでなくとも、ほどほどの物的な豊かさの中で人間としての尊厳を守って生きたい人の足を引っ張るな」ということだ。

グリーン(Green)でもなく貧欲(Greed)にかきたてられた経済成長や規制緩和が地球の環境や人間社会にいかに大きな悲惨をもたらしたかを竹中さんも認識すべき時だと思うのは私だけではあるまい。
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by JAES21 | 2012-05-28 14:53 | 加藤三郎が斬る
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環境文明21の共同代表「加藤三郎」「藤村コノヱ」の両名が、時事問題等を斬る
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