あの日から一年がたちます。
あの日、多くの日本人が、未曽有の大地震と大津波に慄き、その甚大な被害に言葉を失いました。そして、その被害の大きさを見るにつけ、普通に生活できることの幸せを、あの時ほど強く感じたことはありませんでした。
福島第一原発の事故以降は、科学技術の限界とともに、当たり前にあると思っていたエネルギーの大切さを実感し、せっせと省エネしたものです。
このままではいけない、変わらなければ、と多くの日本人が思ったはずです。
あれから一年。
この国は、そして私たち日本人は、何か変わったでしょうか。
国の進むべき方向を決め、着実に歩を進めるべき国会では、相変わらずの政争が続いています。大臣が若返り、エネルギー政策形成プロセスがほんの少し見えるようになった以外は、以前と何が変わったのか、私たち国民にはよく見えません。
企業の拡大志向も続いています。
特に、大手ゼネコンの中には、復興予算を当て込み、膨大な費用見積もりを出すところもあると聞きます。相変わらず持続性より己の経済性の追求です。
そして私たち市民の中にも、「絆」と声高に言いつつも、風評被害に踊らされ、がれきの受け入れはいや・・と言う人もいます。
一年前、私たち環境文明21は、
緊急アピールを出しました。
これから毎年、3月11日は、日本人全員があの時の願いや思いを思い起こし、世界中から注目されていることを感じつつ、変われたか?を問い、新しい日本を創り上げるために再起する、そんな日にしませんか。