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地球温暖化の危機は、人間のエゴなど待ってはくれない
11月29日付朝日新聞の夕刊で、「京都」延長なら離脱という政府方針が決まった旨の報道があった。

南アフリカ共和国ダーバンで28日開幕したCOP17では、京都議定書の期限が切れる2012年末以降の温暖化対策が議論されることになっているが、それに当たっての日本政府の基本方針としては、失望としか言いようのない方針である。

そもそも京都議定書は、1997年に、まさに日本を代表する古都「京都」で生まれたもの。将来を含む人類社会にとって重大な危機となる温暖化に対して、世界中の人々が智恵と力を併せて立ち向かおうと決めた重要な約束事である。

そしてそれ以降、世界では、「京都」といえば、古都としてだけでなく、議定書誕生の土地として知られるようになっていたとも聞く。

にもかかわらず、2大排出国である中国と米国が削減義務を負わないのは不公平、排出義務国の排出量が世界全体の約27%にとどまると言った理由から、本来なら、先頭を切って地球温暖化に立ち向かうべき日本がこのような態度では、「環境立国」としての日本の信頼はがた落ちである。御旗を降ろしたら、折角の省エネ、環境技術も、今後『並』クラスに転落してしまいかねない。

国内外ともに、危機は温暖化だけでないことは確かだ。またCOPでの交渉も難航を極めるであろう。
しかし、京都議定書を生み出した国として、環境立国を謳った国として、将来世代への責任と日本人としての誇りを持って、交渉でのリーダーシップを発揮することを切に願う。
地球温暖化の危機は、人間のエゴなど待ってはくれない。
by JAES21 | 2011-12-02 14:41 | 藤村コノヱが斬る
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