先週、原発の運転再開を止めようという政府交渉が行われた。福島はじめ、全国の原発立地地域、そしてこの問題に関心のある市民・NPOメンバー約90名が参集し、保安院、安全委員会、内閣府等の関係者に対して、事前に配布した質問書に応えてもらう形式で会議は始まった。
①地震による配管破裂の可能性
②安全性の評価基準
③ストレステストの判断基準等について
の質問だったが、政府側の回答は「何も答えていない」に等しい内容だった。
例えば、
①については「まだ明確ではないので今後も引き続き調査を継続する」との回答、
②については「施設の老朽化は考慮されていなかった」「考慮していた」と二転三転の回答、
③については「現時点では判断基準は決まっていない」との回答で、
これで運転再開など、誰も納得しないと思われる回答ばかりであった。
この日は立地の地元の人が全国から自腹を切って来ているのだから、発言は控えよう、と決めていたのだが、あまりに不甲斐ない回答に、「誰が責任を取るのですか!」と思わず叫んでしまった。本当に、この国はどうなってしまうのか・・・。
それにしても、この日のこうした様子を報じるメディアが殆どないのはどういうことなのか。情報格差は広がるばかりである。
そうこうしているうちに、運転再開などと言うことにならないように、当事者だけでなく、私たち国民全員が、無責任な人たちに任せてはおけないという意識で、しっかり監視していくことが大切だと改めて思った。